第4回定期演奏会 - 曲目紹介

第1部

「オーバー・ザ・ギャラクシー」
 作曲:斎藤高順

「銀河を越えて」という副題を持つこの曲は、1980年の全日本吹奏楽コンクールの課題曲として作曲されました。
行進曲としては少し早めのテンポで演奏されるこの曲は、ポップスのようなハーモニーも持っており、課題曲という枠を越えて今でも愛され演奏され続けている曲です。
作曲者の斎藤高順氏は、東京芸術大学卒後、映画音楽を中心に作曲家として活躍していました。
行進曲「ブルーインパルス」を作曲したことをきっかけに航空自衛隊に招聘され、1972年から4年間航空自衛隊航空中央音楽隊長を務め、音楽隊では初めての1等空佐に就任したという経歴を持っています。

「プスタ」
 作曲:ヤン・ヴァン・デル・ロースト

プスタ(Puszta)とは、ドナウ川の中流域に広がる平原で、その大部分をハンガリーが領有し、スロヴァキア、セルビア、スロヴェニア、オーストリアの一部にも広がる地方の名称です。
この地方に広まる、チャールダーシュに代表されるジプシーの音楽は非常に変化に富んでおり、この曲においても急激な速度や強さの変化などが特徴的です。
4つの曲で構成されるこの曲は、それぞれチャルダーシュの特徴を持ち、加速しながら踊る舞曲をテーマに書かれています。
ベルギーの作曲者ヴァン・デル・ローストによると、ジプシーの音楽は非常に身近な存在であり、それらの音楽にインスピレーションを得て作曲したということです。

バレエ「くるみ割り人形」より
 作曲:ピョートル・イリーチ・チャイコフスキー 編曲:佃馨

チャイコフスキーの3大バレエ曲のひとつ「くるみ割り人形」より演奏いたします。
チャイコフスキーは非常に色彩豊かな作曲の名手であり、バレエ音楽においてもその才能を余すことなく発揮しています。
本日演奏する「くるみ割り人形」は、「白鳥の湖」「眠りの森の美女」に比べてひときわ明るい色に彩られた作品といえるでしょう。
クリスマス・イブの夜、くるみ割り人形をプレゼントされたシュタールバウム家の少女クララ。
クリスマス・ツリーの下で寝入ってしまった彼女のもとへ、はつかねずみ軍がいたずらに来ます。
はつかねずみ軍を退散させ、凛々しい王子様になった、くるみ割り兵隊人形との夢の中のお話です。
本日演奏される曲は「序曲」「マーチ」「アラビアの踊り(コーヒー)」「花のワルツ」の4曲です。
皆様の夢の中に音楽の宝物が訪れますように。

第2部

「森の音楽隊」
 作曲:福島弘和

吹奏楽団では様々な楽器を使っています。
オーケストラではあまり見かけない楽器も多く、「どんな音がするの?」との声も多く聞かれます。
この曲はそんな楽器の紹介のために、皆様がよくご存じの「森のくまさん」をもとに作曲されました。
「音楽箱」からどんな「くまさん」が飛び出すでしょうか。
さまざまな楽器の音色で奏でられる「森のくまさん」と、楽しい楽器紹介をお楽しみください。

「刑事ドラマ・テーマ集」
 編曲:星出尚志

個性的な刑事たちが活躍し、一世を風靡したTVドラマのメドレーです。
刑事ドラマといえば、まずは「太陽にほえろ!」でしょう。1972年から14年間に渡り放映された歴史的ヒット作品よりメインテーマをお送りします。
続いては国際的な犯罪組織と対決する秘密警察組織を、ハードボイルドに描いた「Gメン'75」より、テーマ曲です。放送期間はそれほど長くありませんが、心に残る切ない旋律が魅力的です。
3曲目は18年間という長寿番組となった人情派刑事ドラマ「はぐれ刑事純情派」よりメインタイトルです。人情派とは思えないほどの超絶的なトランペットソロをお楽しみください。
最後は「西部警察PartII」より「ワンダフル・ガイズ」です。
スケールの大きなアクションシーンが多く、魅力的な音楽と合わせて大ヒットしたドラマをご記憶の方も多いのではないでしょうか。

「ウルトラ大行進」
 編曲:星出尚志

テレビ映画のヒーローとして圧倒的な人気を誇り、30年以上たった今もなお新しいシリーズを生み出し続けているウルトラマンとその兄弟たち。
ここでは初代作品から人気曲を集めて演奏します。
初めはやっぱり「初代ウルトラマン」。科学特捜隊のハヤタ隊員が変身するウルトラマンはM78星雲からやってきました。地球上では3分しか戦えないウルトラマンは、なぜか最後までスペシウム光線を撃ちません。
続いてやってきたのは「ウルトラセブン」。アイスラッガーを飛ばしたときの顔が印象的で、3分しばりが無いヒーローは、思う存分地球のために戦ってくれました。
ホルンが大活躍するのもこの曲の魅力です。
次に演奏するのは「ウルトラマンタロウ」ウルトラ兄弟の六男だそうです。
この頃から「ウルトラの父」「ウルトラの母」といったファミリーが形成されるようになりました。
父母が増え、本日は演歌調でタロウを唄いあげます。
4人目のヒーローは「帰ってきたウルトラマン」。当初は初代と同一人物(?)かと思われたようですが、中盤で初代ウルトラマンとウルトラセブンに助けられるシーンがあり、別人であることが解ってしまったようです。
ウルトラマンの主題フレーズがオマージュとして使用されているあたりが心にくい作曲です。
子どもの頃の思い出とともに、夢のヒーローの競演をお楽しみください。

「宝島」
 作曲:和泉宏隆

軽快なフュージョンで人気のグループ"ザ・スクェア"のヒット曲です。
ラテン・パーカッションを多く用い、サンバのリズムを基調とした大変ノリのいい曲です。
作曲者の和泉宏隆氏は同グループのメンバーで、シンセとキーボードを担当しており、厚みがあり、かといって重くならず、クォリティの高いフュージョン・サウンドが持ち味です。
皆様とともに宝島までたどり着いた「夢の音楽箱」という名の演奏会。
宝物となる曲が見つかりましたか?

「パイレーツ・オブ・カリビアン・サウンドトラック・ハイライト」
 作曲:クラウス・バデルト

いわずと知れた大ヒット映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」も4作目が公開され、ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウの海賊ぶりも拍車がかかっています。
テーマ曲「彼こそが海賊」などの作品をメドレーでつないだアレンジでお送りします。
皆様を乗せて「夢の音楽箱」を探しに荒海に漕ぎ出した演奏会、本日最後の曲です。
皆様の大切な宝物が海賊に奪われませんように。